下半身を中心にトレーニングする日本ハム中田翔(2019年1月15日撮影)
下半身を中心にトレーニングする日本ハム中田翔(2019年1月15日撮影)

1月15日、神戸市内のトレーニングジム。日頃怠けた私の体にムチが打たれた。ムチを打ってくれたのはプロ12年目、日本ハムで主将を務める中田翔内野手(29)だ。この日、中田は集まった約20人ほどの報道陣を前に、自主トレを公開。主に股関節やおしり周りなど、下半身に負荷をかけるトレーニングで体をいじめていた。

メニューをこなす間のインターバルタイム、その過酷さに記者やカメラマンたちに向けこう一言。「これ地味に見えるけど、めちゃくちゃきついからね」。年間140試合を戦い抜くための肉体を鍛える姿を間近で見ていた直後、キャプテンから思わぬ一言が…。「俺の取材に来たんだから、ただで帰れると思ったら大間違いだよ」。

自身のトレーニング行程を終え、取材対応した後、スクワット60回を報道陣全員に課した。普段、このスクワットを100回7セットこなすというハードなメニュー。私を含め、日頃運動不足な人も少なくないであろう周りの報道陣たちが、息をあげその場に倒れ込む姿を見て中田は大笑い。だが、その時中田が見せたその笑みになんだか優しさを感じた。若手が多い日本ハムの良い雰囲気が保たれる理由がわかったような気がした。取材を終えた帰り道、最寄り駅へ向かおうと階段を歩く私の足に張りが…。中田主将、いや大将、恐れ入りました! 今年も1年よろしくお願いします!【日本ハム担当 山崎純一】

下半身を中心にトレーニングする日本ハム中田翔(2019年1月15日撮影)
下半身を中心にトレーニングする日本ハム中田翔(2019年1月15日撮影)