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最右翼は西勇輝、阪神6年ぶり日本人開幕投手なるか

10年から19年までの10年ひと区切り(ディケイド)をテーマに“猛虎の風説”を見てきたオフ企画「この10年、阪神やっぱりこうやった!?」は今回が最終回。「阪神はやはり助っ人頼み?」という虎党の見方が強い中、開幕投手に焦点を当ててみました。

開幕投手最右翼の西勇輝(2019年9月21日撮影)
開幕投手最右翼の西勇輝(2019年9月21日撮影)

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東京オリンピック(五輪)の影響で今季のプロ野球、開幕が例年より1週間ほど早い。2カ月後には開幕となり、1週間後には春季キャンプが始まる。長いオフが終わり、野球を楽しめる時期がやってくる。そして開幕に花を添えるのがやはり開幕投手だ。ある意味で勝敗を別にしたエース同士の投げ合いは野球の醍醐味(だいごみ)でもある。

阪神では近年「開幕投手=メッセンジャー」というシーズンが続いていた。13年に初めて大役を務めると15年からは5年連続で開幕戦に先発。この10年で実に6度である。これだけを見れば開幕投手は外国人頼みに見えるが、これはこの10年に限ったことだ。

メッセンジャー以前に外国人で開幕投手を務めたのはバッキー、キーオの2人だけ。打線に比べ、投手力では日本人、生え抜きを登用している。外国人を含む移籍組で開幕投手を務めたのは07年の下柳が最後。そう思えばメッセンジャーの存在感が分かる。

逆に言えば、そこをしのぐ生え抜き、日本人投手がいなかったということだ。この10年でメッセンジャーの他に開幕投手だったのは10年の安藤、11、12、14年の能見。その意味では現役でバリバリ投げる能見のタフネスさも目立つのだが。

そして今季だ。メッセンジャーが引退し、いよいよ日本人投手に大役が回ってくる可能性が高くなった。最右翼は西勇輝だ。昨季にオリックスからFA移籍し、防御率のキャリアハイを残すなどすっかり投手陣の柱となった。新戦力では新たなに加入したジョー・ガンケル(28=マーリンズ傘下3A)もいるが、順当に行けば西勇が投げると考えるのが普通だろう。

もっとも矢野監督は当然ながらオフの時点では決めていない。昨年の秋季キャンプ最終盤では「開幕は誰がやるのか決まっているわけじゃない。(新たな存在が)出てきてくれたら」と、呼び掛けていた。高橋遥、望月、岩貞と期待される顔ぶれは多い。

開幕投手を決めるのに重要なのは、言うまでもなくオープン戦だ。勝敗どうこうより「これでいける」という投球が何より大事だ。個人的には復活を誓う藤浪が投げるようなことがあれば、と思う。キャンプ、オープン戦で安定の投球を見せ、大抜てきとなれば藤浪だけでなくチーム自体の魅力も一気に跳ね上がることは間違いない。【編集委員・高原寿夫】

巨人に勝利し、ファンの声援に応える阪神メッセンジャー(2018年3月30日撮影)
巨人に勝利し、ファンの声援に応える阪神メッセンジャー(2018年3月30日撮影)

記者生活30年超の高原寿夫・編集委員が、今シーズンの矢野タイガースに鋭く迫ります。

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