第97回全国高校野球選手権大会の出場校による甲子園見学が1日、始まった。今春の選抜大会を制した敦賀気比(福井)のエース平沼翔太(3年)は「最終的な目標は春夏連覇。狙えるのは自分たちしかいない」と意気込んだ。見学は4日まで行われる。

 ことしは大会創設100年の節目となる。1915年の第1回大会で優勝した京都二中の流れをくむ鳥羽(京都)の梅谷主将は「歴史のある球場に、自分たちの歴史を刻みたい」と話した。

 U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯=28日開幕)が日本で初開催されるため、例年よりも大会の開幕が早く、恒例の甲子園練習は実施されない。選手はわずかな時間を使い、打席に立ったり、守備位置を確かめたりした。29年ぶり2度目の出場となる三沢商(青森)の鎌本憲主将は「地方の球場と違ってグラウンドも観客席も広い」と驚きを隠さなかった。