関東第一が興南に競り勝ち、6度目の夏出場で初の4強進出を果たした。

 興南の先発・比屋根は初回、関東第一打線に対し3者連続空振り三振を奪う上々の立ち上がり。

 関東第一は2回表、1死走者なしから5番長嶋が左中間へ本塁打を放ち先制した。

 興南は2回裏、先頭の6番佐久本が二塁打で出塁。安打と失策で無死満塁とすると1死後、1番比嘉が中犠飛を放ち1-1の同点に。続く2番仲が中堅へ適時二塁打を放ち2-1と勝ち越した。

 追う関東第一は3回表、2死から2番井橋が内野安打で出塁。続く3番伊藤の中前打を中堅手がファンブルする間に走者が生還し2-2の同点とした。

 関東第一は4回表、先頭の5番長嶋が右翼への二塁打で出塁。犠打で送り1死三塁から7番鈴木の遊ゴロの間に走者が生還し3-2と勝ち越しに成功した。

 興南は7回裏、この回から登板した関東第一の2番手金子に対し2死一、三塁とし5番城間の中前適時打で3-3の同点とした。

 関東第一は9回表、1死から8番黒田が右翼への二塁打で出塁。2死後、1番オコエが左翼へ決勝となる2点本塁打を放ち5-3とした。

 粘る興南は9回裏、1点を返したが反撃は届かなかった。

 10年春夏連覇から続いていた興南の甲子園での連勝は13で止まった。

 ◆関東第一(私立=5年ぶり6度目)1925年(大14)に創立した私立校。生徒数は1963人(うち女子819人)。野球部は27年に創部。部員数は94人。甲子園出場は春5度、夏6度の通算11度目。主なOBは日本ハム武田勝、広島中村祐太ら。所在地は江戸川区松島2の10の11。松橋勝政校長。