初出場の藤枝明誠(静岡3位)が中京(岐阜2位)に敗れた。初回に江野瑞紀投手(2年)が制球難で4失点。4回に4番伊藤翼咲(2年)の中越え適時打で反撃、6回にも追加点を挙げたが惜敗した。

 終盤に追い上げた藤枝明誠だったが、東海大会初勝利とはならなかった。初回、先発・江野の制球が定まらず、高めに浮いた球をとらえられる。三塁打2本を含む4安打で4失点を喫した。9月20日、県大会の飛龍戦で右肩を痛め、さらに試合中には右手人さし指のひび割れを起こし満身創痍(そうい)だった。江野は「浮いてしまった球を修正出来なかった。自分がしっかり投げられていれば」と唇をかんだ。

 立ち上がりに差をつけられ敗れたものの、収穫もあった。高校通算30本塁打を記録する左の強打者、4番伊藤は3安打。しかも、すべて苦手としていた左投手から打った。これまで、左投手が対角線へ投げる球に対し、体が開き強い打球を打てなかった。県大会以降、自分の背中にネットを置き、開かないようにして、トス打撃の練習を重ねてきた。トスの位置も通常とは逆方向の、左投手の軌道になるようにした。伊藤は「左投手から3本打てたのは良かったが、最後の打席で打てなかったのは悔しい。それでも、東海で戦える手応えはつかめた」と話した。

 藤枝明誠は東海大会に合わせて、ユニホームを一新した。新ユニホームでの初勝利は来春までお預けとなった。光岡孝監督(37)は「今の野手陣ではあの点差をかえせない。力の差を実感しました。今日で2年生優遇は終わり。1年でも使っていく」とキッパリ。来年に向けてチーム力を高めていくつもりだ。【大野祥一】