強豪校と腕試しだ。第88回選抜高校野球大会(3月20日開幕、甲子園)に初出場する札幌第一(北海道)が4日、札幌ドームで練習を行い、約2時間汗を流した。3月に春夏甲子園9度出場の延岡学園(宮崎)を皮切りに、春夏甲子園計3度優勝の智弁和歌山(和歌山)、03年夏甲子園Vの育英(兵庫)など強豪との練習試合が決定。菊池雄人監督(43)は「胸を借りて戦いたい」と見据える。

 菊池監督の直接オファーで実現する。昨年11月、明治神宮大会で優勝した高松商に敗れた翌日。スタンドで会った智弁和歌山の高嶋仁監督(69)に試合を申し込んだ。甲子園勝利数NO・1の監督が率いるチームとは02、09年夏甲子園で過去2度対戦した縁があり「個々の力が高く野球がうまい。監督にはオーラがある」。他にも北大津(滋賀)など6校との6試合を設定し、実戦感覚を取り戻して本番に挑むつもりだ。

 そんな指揮官の思いを選手も受け止める。エースの上出拓真主将(2年)は「直球が相手に通用するか反応を確かめたい。甲子園で2回負けてるので、簡単には負けたくない」と、本番さながらの気合を入れる。初のセンバツ舞台に向けた準備に余念はない。【保坂果那】