21世紀枠で選抜高校野球大会に出場する長田(兵庫)が、同県の市神港に完敗した。先発のエース園田凉輔投手(3年)は6回5安打8奪三振1失点。2回に2連打と犠打、味方の失策で先制点を奪われた。「体があまり動かなかった。全体的に勢いがなかった」と課題を口にした。

 東日本大震災が起きた午後2時46分には試合を中断し、黙とうを実施。長田は阪神・淡路大震災で大きな被害を受けており、復興を体現し、勇気を与える使命を持つ。初戦は第5日の第3試合で海星(長崎)とぶつかる。

 園田は「今日のままで大会に臨んだら絶対にダメ。うちが勝ちきるのは接戦しかない。どんな相手でも接戦に持ち込めるようにしたい」と理想の展開を思い描いた。