今夏を最後に休部するPL学園が16日、今年初の公式戦に臨み、2-9で8回サヨナラコールド負けした。春季近畿地区大会大阪府予選2回戦で太成学院大高と対戦。昨秋は正捕手兼救援投手だった梅田翔大主将(3年)が、エースの故障で代役エースとして登板も、2-8の8回2死満塁で左越えのサヨナラ打を浴びた。記録員を含む部員12人の春は初戦で終わった。

 同校関係者によれば、来春も部員募集は見送られることが決定的。中学からの問い合わせに学校側は硬式野球部の活動はないことを伝えており、現時点で教団から変更の指示はない。部員ゼロになる今秋以降はPL球場は教団に返却。代わる練習場がない状況で、募集再開のめどは立たない。梅田主将は「こういう状況で精いっぱいやることが自分たちの使命だと思います」と前を向いた。剣道部OBで、就任後初めて公式戦で指揮を執った川上祐一監督(41)は「勝たせてやれなかったのが残念です」と悔やんだ。【堀まどか】