初出場同士の対戦となった開幕試合は、呉(広島)が至学館(愛知)を延長で下し、逆転で甲子園初白星を飾った。

 呉は、2-4の9回1死二塁から8番上垣内勇允内野手(3年)9番池田吏輝投手(3年)の2者連続適時二塁打で追いついて延長戦へ。12回1死二、三塁から敵失に乗じて勝ち越すと、5番柏尾健太捕手(3年)のスクイズで突き放した。先発の池田が反撃を1点に抑えて、12回160球を投げ抜いた。

 主将の新田旬希内野手(3年)は「(池田が)延長入ってもよく投げてくれたから、その粘りに(打線が)応えないといけないと思った」と話し、柏尾は「足を絡めた自分たちらしさを出せた。勝ててうれしい」と声を弾ませた。