2年ぶり26度目出場の仙台育英(宮城)のエース左腕長谷川拓帆(3年)が、投打に活躍した。

 先発マウンドを託されて6回を2安打無失点。4四球を与えて4回まで毎回先頭打者の出塁を許したが、3併殺で切り抜けるなど、結局は二塁を踏ませなかった。「あまりコントロールは良くないので。ランナーを出してから、落ち着いて投げようと思った」と振り返った。

 9番打者としては2点リードの2回無死二、三塁から右越えに3ランアーチをかけた。「追い込まれていたので食らい付こうと思った。うまく打てました」と笑った。佐々木順一朗監督(57)は「自分で打ったから、乗って行けたと思う」と、エースの1発と好投を喜んだ。

 東北王者として挑んだ昨秋の明治神宮大会は履正社(大阪)に、今春のセンバツでは福井工大福井に、いずれも初戦敗退した。長谷川は「秋、春と1勝できなかったので。全国で1勝できてホッとしています」と胸をなで下ろした。