プロ注目の埼玉栄・米倉貫太投手(3年)が、コントロールに苦しみながらも12奪三振の2失点(自責1)で完投発進した。

 プロ7球団のスカウトが見つめる中、右腕はストレートの走りに物足りなさが見られたが、途中からスライダーに活路を見いだし、カーブ、フォークも有効に使った。最速は141キロ止まりだった。米倉は「初回の入りを気にしすぎました。ストライクを取ろうと躍起になった。次はもっとしっかり投げます」と、気を取り直していた。投球を見たDeNA武居スカウトは「以前に146キロを投げた試合も見た。そのときと比べてスピードは出てなかったが、ボールにキレはあった」と話した。