4年ぶりの甲子園切符を目指す日大鶴ケ丘が逆転で創価を下し、4強入りを決めた。

 プロ注目の右腕、勝又温史投手(3年)が初の4番に入って、先発マウンドも任された。1回に147キロの速球を2ランされる苦しい立ち上がりとなったが、2回以降はカットボールを交えて、つけいるスキを与えなかった。打線は小刻みに反撃し、同点で迎えた8回には1死二、三塁から二塁手の悪送球で決勝点をつかんだ。

 日大鶴ケ丘は20日の5回戦(対明大中野八王子)でギネス級の珍記録をつくった。両軍で41四死球(日大鶴ケ丘は21)を数え、試合時間も9回で4時間4分だった。それがこの日は、わずか1四球しか出さず、試合時間も半分に満たない1時間52分で終わった。

 萩生田博美監督(45)は「こういう野球を目指していた。勝っても負けてもナイスゲームです」と話していた。