100回記念大会の選手宣誓は、近江(滋賀)の主将、中尾雄斗内野手(3年)に決まった。組み合わせ抽選会後、壇上に残った各校の主将に立候補を募り、17人が挙手。抽選の結果、中尾が引き当てた。

 「まさか自分がなるとは思っていなかった。当選の字を見たときはびっくりしました」と苦笑いしながら振り返った。選手宣誓は、これまで中学2年のローカル大会で1度だけ経験があるという。全国から注目される、節目の大会での大役に「非常に光栄なこと。堂々としたい」と表情を引き締めた。

 宣誓文はこれからチームメートらと考える。「やっぱり100回の歴史があるので、そこはしっかり取り入れて、災害で大変な思いをしている人が多い中で、幸せに野球ができていることに感謝の気持ちを入れたい」と、さっそくイメージを膨らませた。

 初戦は第3日の第2試合で智弁和歌山と対戦する。「簡単に勝てる相手じゃない。自分たちの出せる力を出さないと勝てない。自分たちの野球をすることが大事」と、宣誓くじを引き当てた“強運”も味方に、強豪に立ち向かう。