静岡商の親子鷹エース高田、力押し脱却し聖地狙う

来春センバツ出場を懸けた第72回秋季高校野球東海大会が26日、岐阜・長良川球場ほかで開幕する。静岡県勢出場校紹介連載の第1回は、6年ぶり21度目出場の静岡商(静岡3位)。1回戦で津商(三重2位)と戦う。

最速148キロを誇るエース左腕・高田琢登投手(2年)は、高校入学後初めて県外の強豪校と公式戦で対する。自慢の剛速球を武器にチームを1975年(昭50)以来、45年ぶりのセンバツ出場に導くつもりだ。

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静岡商の高田は、まもなく始まる東海大会を心待ちにしている。「愛知、岐阜、三重のトップ3と真剣勝負ができる。すごく楽しみです」。最近の投球練習にも熱が入っており、後方で見守っていた父の高田晋松監督(49)に「今日は良い球がきていたなぁ」とうならせた。

初めて名門のエースナンバーを背負った今夏。2完投勝利を挙げたが、暑さから体力を消耗。連投となった準々決勝の駿河総合戦で力尽きた。そのため、秋は力で押す投球から、制球を重視したスタイルに変更。そんな中でも球速は自己最速の148キロを計測し、成長の跡を見せつけた。「力を入れれば、球速が出るのは分かっている。でも、それだけでは勝てないので、制球と変化球の精度を心がけました」。

順調に勝ち上がった秋季大会だが、準決勝の加藤学園戦でつまずいた。2点リードの8回に逆転3ランを浴びて敗れた。「力で押し切るつもりが甘く入った。制球の大事さを思い知らされました」。今月6日の練習試合・日大三(東京)戦も先発して、5回4失点。制球に苦しみ、甘く入ったところを打たれた。「左打者に対して、外に偏りすぎていた。もっとストライクゾーンを広く使いたい」と課題を口にした。

「注目されることに重圧は感じない。むしろ、もっと注目されたい」と前向き。東海大会で快投し、甲子園への道を切り開ければ、より注目度が高まることは間違いない。「甲子園はテレビでしか見たことがない舞台。絶対に楽しい場所だと思うので、必ず出場したい」。屈託のない笑顔を見せた。【河合萌彦】

◆高田琢登(たかだ・たくと)2002年(平14)9月18日、富士宮市生まれ。小4から船越リトルグリーンズで野球を始める。静岡蒲原シニア時代には、リトルシニア日本代表として全米選手権に出場。静岡商では、エースとして今夏の県8強入りに貢献。左投げ左打ち。177センチ、73キロ。血液型O。家族は両親と姉。