秋田商・石川が6球団スカウト前で14K完封/秋田

  • 五城目対秋田商 初戦を突破し、整列する秋田商の選手たち(撮影・相沢孔志)

<高校野球秋田大会:秋田商10-0五城目>◇10日◇2回戦◇こまちスタジアム

昨秋県3位で東北大会出場の秋田商が、10-0の6回コールドで五城目を下して快勝発進した。最速142キロのエース右腕・石川陸斗(3年)がプロ6球団計8人のスカウトが視察する中、毎回の14奪三振で4安打完封した。14日の3回戦(こまちスタジアム)では、秋田と新屋の勝者と8強入りを懸けて戦う。

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今年初の公式戦登板でも、エース石川は動じなかった。1回表から3者空振り三振でスタートし、2回2死から安打と四球でピンチを招くも三振で切り抜けた。その裏に味方打線から打者14人の猛攻で8得点の大量援護。気分を良くしてギアを上げ、4回1死一、二塁から5者連続三振も奪った。6回は先頭に内野安打を許したが、後続からこの試合3度目の3者連続三振で94球の試運転を終えた。四死球1と危なげなくても「打者が振ってくれることが多かった。勝ち上がるとそういうことは減る。無駄な四球が失点につながることは意識したい」と満足することはなかった。

昨秋の東北大会は東奥義塾(青森)に初戦敗退。先発した石川は4回1/3で5失点を喫し、大役をまっとうできなかった。「好き勝手な投球をして、自分のせいで負けてしまった」と反省。オフは1日に5、6食、夕食は1キロの白米を摂取し続けた結果、体重は9キロ増の75キロに。身長は高校入学から約5センチ伸びて180センチに到達した。太田直監督(41)は「今のチームで最も成長した男。大黒柱という自覚を背負ってほしい。球速はアベレージで10キロは上がった」と一冬越えた成長を実感し、期待を寄せる。

コロナ禍で夏の甲子園がなくなり、特別な夏が始まった。同校は今年で創立100周年。名門野球部は22年に創部100周年を迎える。たくましくなったエースを軸に、15年以来の夏制覇に向けて、1戦ずつ勝ち上がる。【相沢孔志】