常葉大橘は12-7で日大三島に打ち勝った。初回1死一塁で主将の山下大智内野手(2年)が先制の適時三塁打。2回に1度は逆転されたが、ひるまなかった。

3回2死一塁で山下が同点タイムリーを放つと、4番の長谷川翔内野手(2年)が勝ち越し打。4回以降も打線がつながり、9回で計18安打を浴びせた。山下は「バッティング練習の成果が出ました」と胸を張った。

悔しい敗戦を糧にした。中部地区大会決勝では静岡に0-7で7回コールド負け。チームで1安打に抑えられた。山下は「県大会に向けたテーマは打つことでした」と明かした。練習では打撃を重点的に調整。片平恭介監督も「よく打ってくれた」と選手の成長に目を細めた。次戦は藤枝明誠が相手。難敵との一戦を見据え、山下は「打ってピッチャーを助けたい」とチームの思いを代弁した。【神谷亮磨】