湯沢翔北が大館鳳鳴に2-1で競り勝ち、4強入りで春秋通じて初の東北大会出場へあと1勝に迫った。エース右腕・佐藤創(2年)が自チームの5安打に対し、倍の11安打を浴びながらも粘って1失点完投。9回2失点の初戦に続き、最後までマウンドを守った。バットでも4回に同点犠飛、8回に決勝打を放ち、2安打2打点と躍動した。

1点差ゲームという戦前の予想が当たった。常にピンチと隣り合わせも「ランナーを出したら全球勝負球の気持ちで、厳しく低めに攻めよう」。直球とツーシームを軸に最少失点。「厳しい試合になると思っていたので、ホッとしている」。湯沢翔北は湯沢北、湯沢商工が11年に統合し開校。過去9年は東北大会に縁がないが、小林洋介監督(34)は選手に向けて「一緒に欲を出してやろう」と鼓舞してきた。次戦も勝利し、今秋こそ出場権をつかむ。