花巻東(岩手)の次期エース候補が、初の甲子園で快投する。
最速147キロ右腕、小松龍一投手(2年)はOBの菊池雄星(現ブルージェイズ)、大谷翔平(現エンゼルス)も背負った出世番号「17」を身につけ、聖地のマウンドに立つ。初戦8日の宇部鴻城(山口)戦に向けて「チームのために全力で1球1球投げたい」と気持ちを高めた。
先発でも抑えでも力を発揮できる小松は、今春からベンチ入りした花巻東期待の投手だ。140キロ台後半の直球を軸にスライダー、カーブ、フォークを操り、岩手大会決勝の盛岡三戦は3安打17奪三振で完封。「日によって波があるので、たまたま」と謙遜も、安定感は増してきた。以前は直球でしかカウントが取れなかったが「真っすぐが不調でも変化球で立て直すことができた」。投球の幅も広がった。同大会は3試合計15回2/3を無失点、26奪三振で、防御率0・00、奪三振率14・94をマーク。4年ぶりの優勝に貢献した。
岩手・宮古市出身で、偉大な先輩の背中を追って花巻東にやってきた。「菊池雄星選手はすごいエースで、チームを背負って戦う姿に憧れました」。入学時に138キロだった最速は9キロアップ。「冬の期間はスピードを意識し、トレーニングしてきた」。自分のフォームを繰り返し動画で確認するなど修正を重ねた。
大台の150キロも見えてきた。「現状だと一気に出る可能性はあまりない。(甲子園は)全力で投げるが、球速にとらわれずに投げたい」。無欲で臨む初の夢舞台。背番号17が聖地で躍動する。【山田愛斗】

