センバツ出場の神村学園(鹿児島)が選手層の厚さを発揮し、大分を4-3で下して26日の準決勝に進んだ。正捕手をけがで欠いたが、代役の藤田侑駿(ゆうしゅん)内野手(3年)が人生初の捕手を務めて大奮闘。2桁背番号の2年生3投手の急造バッテリーで3失点にまとめて競り勝った。センバツ組の明豊(大分)は佐賀北を破り、鹿児島実も昨秋九州王者の熊本国府を倒してベスト4進出を決めた。

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鹿児島実の元打撃投手の最速142キロ右腕、長田鉄生投手(3年)が8回1/3で12奪三振無失点の快投で4強に導いた。捕手で入学したが出場機会がなく、1年秋から打撃投手に転向。だが、1日約300球投げたことで、元々強かった地肩が強化され、高2春から人生初の投手になった。センバツ16強の熊本国府を直球勝負で封じ「強い相手に向かっていくより、楽しんで投げました」と笑顔だった。