一方的な敗戦を喫したマーリンズの中で、明るい話題はボンズ打撃コーチに注がれた敵地の温かい声援だった。

 現役時代の大半をジャイアンツの主砲として過ごし、歴代1位を誇る762本塁打のうちの4分の3以上を放っている。試合前のメンバー交換でベンチから姿を現すと、大半を占めるジャイアンツファンが総立ちで拍手。何度も手を振って応えたボンズ打撃コーチは「ここのファンはファンではない。家族だ」と感謝の気持ちを込め話した。