オリックスの泥沼は、ついに2年ぶりの5連敗に達した。1点リードを懸命に守ってきた西勇輝(24)が8回に力尽きる。2死満塁からソフトバンク内川に逆転適時打を浴び走者を一掃された。137球の力投も報われず、もう9度目の逆転負け。丸抱えの借金は11と膨らむ一方だ。

 運命の分かれ道だった。1点リードした8回2死満塁。西の137球目は、捕手伊藤の要求する外角から甘く入った。無情にも内川に中前にはじき返される。中堅駿太のバックホームも大きくそれ、一塁走者まで生還。逆転され、決定的な3点目が入った。右腕は無念の降板となった。

 「何とか粘りたかったけど…。8、9回に逆転されるのが続いている。中継ぎが不安と言われているが、先発が早い回で交代していた責任もある。次こそチームに勝ちがつくよう、全力で腕を振っていきたい」

 言葉に悔しさがにじみ出た。闘志は見せた。2週間前のソフトバンク戦は5回途中7失点。ヤフオクドーム新設のテラス席への被弾を恐れる消極的な投球で3発を被弾した。今回は攻めた。低めを丁寧についた。7回まで3安打無失点。それでも報われなかった。

 今季9度目の逆転負け。また同じようなシーンが繰り返された。比嘉、岸田、平野佳と救援陣に故障者が続出。佐藤達も本調子には遠い。西は7回を終えて113球。昨年までなら継投の場面で、続投を選択せざるを得なかった指揮官の苦悩ぶりがうかがえる。

 「そういう条件下で勝ちにもっていくのが俺の仕事だから。今日の西に関してはあそこまで任せた。これは俺の責任。かみ合うように組み立てていきたい」

 フロントは4番、抑えの外国人補強リストも準備しているが、途中獲得は不協和音を招くなど“もろ刃の剣”となりかねない。まず白星を手にして、重苦しい雰囲気を取り除くことが最重要課題だ。【大池和幸】

 ▼パ・リーグは勝率5割のソフトバンク、楽天がそろって勝ち、5球団が勝ち越し。リーグ5球団に貯金があるケースは13年7月5日のパ・リーグ以来で、この時も6位オリックス(33勝37敗2分け)を除く5球団がすべて勝ち越した。