救世主のお出ましだ! 阪神マリオ・サンティアゴ投手(30)が12日、神宮での1軍練習に合流した。ブルペン投球を披露し、和田監督ら首脳陣をうならせた。不振が続くランディ・メッセンジャー投手(33)の代役でチャンスが回ってきた右腕が、デビュー戦予定の15日中日戦(ナゴヤドーム)へ気持ちを高めた。
台風が近づくにつれて暗くなる東京の空に反して、サンティアゴは晴れやかな表情だった。
「いい感じでした。下でやっていたことを、同じように出していきたいね」
初めての1軍での練習に充実感をにじませた。神宮球場のサブグラウンドにあるブルペンでは、首脳陣を前に投球を初披露。和田監督は「初めて見たけど、キレがあって、低めに集まっていた。これからやるから、詳しいことは言えないけど、多彩だな」とうなずいた。中西投手コーチは「球がよく動く。真っすぐも動いているし、ツーシームが主かな」と評価。150キロを誇るハードシンカーなど器用に変化球を操った。
先発の柱メッセンジャーの離脱で回ってきた大役だ。空いた穴は大きいが、代役を務める準備は整っている。ブルペン投球が終わると投内連係を確認。守備練習を終えていた鳥谷も参加し二塁への送球など呼吸を合わせた。風岡内野守備走塁コーチからは、バントの構え方を手取り足取りレクチャーされた。2軍でも打撃練習に力を入れて取り組んできたため「いい感じだよ!」と自信をのぞかせた。
15日に対戦する中日打線もすでに頭に入っている。「テレビで見ていたからね。寝る前に1軍のナイターを見ている。そこで中日戦も見たよ。その部分できちんと勉強してきた」と万全だ。
練習開始直後は緊張した面持ちだったが、時間がたつにつれ笑顔も多くなった。見よう見まねで練習についていった。サブグラウンドに出ると、13年WBCでプエルトリコ代表としてともに戦ったヤクルト・ロマンと再会。肩を抱き合い写真に収めた。「夢をかなえるためにやってきた」。その言葉どおり、ジャパニーズドリームを達成するときがきた。【宮崎えり子】
◆マリオ・サンティアゴ 1984年12月16日、プエルトリコ生まれ。米バトンルージュ大から05年ドラフト16巡目でロイヤルズと契約。マイナー通算156試合、36勝51敗、防御率4・04。12年は韓国・SKに在籍し、18試合6勝3敗、防御率3・40。WBC日本戦で勝利投手となった13年4月にトミー・ジョン手術を受け、14年オフに母国のウインターリーグで復帰。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。



