日本ハムが中日に競り負け、8日ぶりに首位を陥落した。交流戦4試合連続で先取点を奪われ、7回に一時は同点としたが、直後の8回に再び突き放された。今季最少2安打で連敗した。

 右壁に体重を預けたまま、数秒間、一点を見つめた。ファンの悲鳴が止むのを待って、栗山英樹監督(54)はグラウンドに背を向けた。一発が出れば同点に追いつく9回無死一塁。中田、近藤の中軸が倒れ、ジ・エンドを迎えた。「もともとこういう(僅差の)試合になるのはわかっていた。負けたということを、オレもそうだし、アイツ(吉川)も胸に秘めて、次からやらないといけない」。糧にするために、悔しさをかみしめた。

 24日のソフトバンク戦から前日28日のヤクルト戦まで、チームは4試合連続で初回に失点していた。「鬼門」を3者凡退で立ち上がった吉川も、3回に堂上に先制弾を浴び、結局5試合連続で先手を許した。

 いったんは追いついた直後の8回にも、吉川が先頭の堂上を四球で出塁させて、再び流れを手放した。ルナの右翼フェンス直撃の打球で、杉谷がクッションボール処理をミス(記録は適時三塁打)する細かな隙もあり、決定的な2点を失った。内容は悪くなかった吉川だが「チームに流れを持ってこられる投球ではなかった。申し訳ないです」と、言い訳はしなかった。

 7日間守った首位の座を、ソフトバンクに明け渡した。栗山監督は「1試合1試合、必死になっていくしかない。余計なことは考えず、自分たちのできることをやっていくしかない」。かみしめた悔しさは、同じグラウンドで吐き出すしかない。【本間翼】