伏兵の1発で3連勝だ! ソフトバンクが9回に福田秀平外野手(26)の決勝1号2ランで楽天に競り勝った。初回に3点先制も逆転される苦しい展開。8回に中村晃の中前適時打で追いつき、9回に守護神松井裕を打ち砕いて勝負を決めた。総合力で3連勝。マジックは24に減らし、年間勝ち越しも確定。連覇へまた1歩前進した。
快音を残し、白球は仙台の夜空にアーチを描きスタンドへ吸い込まれていった。同点の9回、途中出場の福田が楽天守護神・松井裕の145キロ直球を完璧に捉えた。
福田 びっくり。最初は夢かと思った。頭が真っ白になった。あんなに喜んでもらえるとは思わなかった。
予想外の? 1発に、ナインはお祭り騒ぎで福田を出迎えた。本塁打は11年9月30日西武戦以来、4年ぶり。「手応えは、今年はなかった当たり。いいところで本塁打が打ててよかった」。スライダーが代名詞の松井裕に対しても「四球の直後だったので直球系を待っていた」と冷静に相手を分析していた。工藤監督も「真っすぐを狙って打ってくれたのがよかった。直球が多かった。合わなくても、割り切って打ってくれたらと思った」と、思考がシンクロしていた。
1点を追う8回には持ち味の足でも貢献した。先頭李大浩が中前打を放ったところで代走として出場。松田の遊ゴロで二塁へ。中村晃の二遊間をゴロで抜ける安打で判断よく同点のホームを踏んだ。
今季は5月に1軍昇格後は1番を打つなど活躍。だが7月31日にへんとう炎で離脱。それでも、ここで落ち込まず11日に戦列復帰した。その間に川島が外野兼務になり、上林も昇格。次から次にライバルが登場する。「競争はありますが、試合に出たらできることをやるだけ」とサラリと話す。
昨年は8月に右膝と左肩を手術。リハビリに専念し5年ぶりに1軍出場はなかった。連覇を目指すチームの一員としてプレーできる喜びを感じているからこそ、落ち着きが出てきた。
小顔のイケメン外野手はファンの人気も高い。11日からレトルトの「選手サロンのビーフカレー」を5個買うと福田がデザインを監修したカレー皿をプレゼントするキャンペーンを開始。昨年の2・5倍の売り上げとなり19日で皿の在庫がなくなったほどだ。
福田の1発で今季71勝目。3分けもあり今季の年間勝ち越しが決まった。明日25日から5試合続く本拠地で、さらにマジックを減らしていく。【石橋隆雄】



