幻じゃなく、リアル5連勝で勝率5割復帰だ。首位まで3ゲーム差と追い上げた広島は今日15日、3位巨人とマツダスタジアムで激突する。エース菅野に対し、相性のいい安部友裕内野手(26)がスタメンに並ぶ可能性は大。12日阪神戦での幻決勝弾で一躍、注目される田中広輔内野手(26)も、巨人を倒しての借金返済に意気込んだ。
夏の終わりを惜しむような日差しが降り注ぐマツダスタジアムで、奇跡を信じる広島ナインが汗を流した。先発ジョンソンは中4日での登板を前に口をつぐみ、若い堂林と安部が加わった野手陣には笑顔がはじけ、声も弾んだ。
緒方監督 今までと変わらず1戦1戦、戦っていくだけ。
一戦必勝で上位にくらいついている。13日までの阪神3連戦を2勝1分けで乗り切り、3月31日以来の勝率5割に王手をかけた。引き分けた12日は延長12回の田中の勝ち越し弾が誤審で三塁打となる不運もあったが、チームは屈しなかった。
逆転優勝を狙う巨人は広島封じのため、エース菅野を中10日でぶつけてくる。広島戦は3勝2敗も、防御率は1・17。難敵が広島の前に立ちはだかる。
13日阪神戦まで広島は6試合連続で先発左腕を相手にしてきた。7戦ぶりの先発右腕を相手に打線の入れ替えが考えられる。13日に1軍に昇格した安部は一昨年、菅野に13打数6安打で打率4割6分2厘。今季も4月9日に4打数3安打で勝利に貢献した。
安部 相手うんぬんではない。こういうときに試合で使ってもらうことはチャンスだと思う。予測と準備をして臨みたい。
歴史に残る“幻の本塁打”を放った田中も、うさを晴らす快打を誓う。東海大相模、東海大と同学年の菅野とは昨季9打数無安打から、今季は15打数6安打と得意にする。
田中 僕らにとっては負けられない戦い。相性が出てくれれば。ああいうことがあったら、いいことが返ってくるでしょう。
阪神戦の前には今季大きく負け越していた中日に2勝1分け。敵地甲子園でも上位阪神に負けなかった。2引き分けをはさみ、4連勝。真価が問われるシーズン終盤でしぶとさを見せる。長く続いた借金生活に別れを告げて、18日から始まる12連戦に弾みをつけたい。【前原淳】



