首位ヤクルトが「盗塁王が走って打点王がかえす」理想的な攻撃で3連勝を飾った。1回は2死から右前打の山田哲人内野手(23)が初球に盗塁し、畠山和洋内野手(33)が左翼線へ先制二塁打。3回も2死から山田が左前打し初球に二盗を決めると、畠山が左翼席へ26号2ランを運んで広島黒田を攻略した。
33盗塁でトップを快走する山田と、103打点でタイトルにまい進する畠山の最強コンビが14年ぶりの優勝への勢いを加速した。山田が走るまで待とうと決めた畠山だが、いずれも初球にあっさり二盗を決めた。「哲人は必ず走る。二塁に行くまで待とうと思った」。打つのも早く、1回はカウント1-1からの3球目を左翼線に引っ張った。3回は1ストライクからの2球目をライナーで左翼席へ運んだ。「打ったのは両方とも甘い球。ただ1球で仕留める集中力が大事」と言った。
7月上旬に股関節を痛めた。責任感から「出られます」と真中監督に伝えた。しかし答えは「無理はするな」だった。10日の抹消期間に5試合しかない。納得しての一時離脱が、終盤の爆発につながった。
山田は黒田に対し20打数10安打の5割で攻略の先兵役となった。「(タイトルは)取れるものはみんな取りたい」と、貪欲になった。これまで発言は控えめだったが、優勝争いが火を付けた。「疲れは違うけどやりがいがある」と言う。不動の3、4番が14年ぶり優勝を引き寄せる。【矢後洋一】



