黄金の右手で吉報をつかんだ。楽天の立花陽三球団社長(44)が19日、仙台市内の榴岡天満宮でドラフト会議の必勝祈願を行った。参拝後に引いたおみくじでは大吉を引き「素直にうれしいです。ご縁も含め、全てがいいと書いてありました」と好結果を確信した。

 社長就任の12年から行ってきた必勝のルーティンだ。その成果か、自らが挑んだくじ引きでは3戦3勝と無敗。初年度に2球団競合の森、13年は5球団競合の松井裕、14年も2球団競合の安楽を引き、確率5%の3連勝を達成した。今年も大役が濃厚で「星野副会長、梨田監督と相談してからですが、行けと言われれば行きます」と意欲を燃やす。

 1位指名は仙台育英の平沢大河内野手(3年)。「スカウトとフロント全員が『行こう』と言っていますし、ファンからの声もたくさん届いています」と方針に迷いはない。狙うのは一本釣りだが、競合になっても強運という武器がある。毎年くじは必ず右手で引き、ドラフト前日と当日朝にはカレーライスを食べる。再度東京の神社にも参拝する念の入れようだ。「東北にいい報告ができれば」と今年も臨戦態勢に入った。