ソフトバンク工藤公康監督(52)が8日、「金の卵」に金言を贈った。ドラフト1位で指名した県岐阜商・高橋純平投手(18)ら支配下6選手は全員高校生。契約が完了すれば、来年1月に新人合同自主トレを行う。合流までの期間、工藤流のトレーニングメニューが送られるのかと思いきや、指揮官の答えは違った。

 「何も伝えていない。聞かれても、何も言わない。自分のやりたいように、やってくれたらいい」

 体力づくりに定評のある指揮官から、思わぬマイペース指令が飛び出した。それはケガ予防の意味合いが含まれている。

 「まだ骨が成長する時期だから。体ができ上がる前に、ガンガンやるのは、良くない。骨端線がなくなるまでは、慎重にやらないと」

 骨に骨端線が残っているうちは成長する。成長期にウエートトレーニングなどで必要以上に負荷をかけると、ケガにつながる。球団側は12月の入団発表時に定例のメディカルチェックを行っており、そこで骨の成長具合も確認する方向だ。

 「頑張りすぎると、自主トレでここが痛い、あそこが痛いとなってしまう」

 プロ入り前のやり過ぎには要注意だ。もちろん、過保護にする気はない。成長期が終われば、ハードな練習が待っている。充実した戦力を誇るだけに、今回のドラフト戦略は将来性を重視した。現場トップの工藤監督がじっくりと育成していく。【田口真一郎】