【ホノルル(米ハワイ州)9日=田口真一郎】ソフトバンク武田翔太投手(22)がマエケン流でエースの道を歩む。プロ入り初めて先発ローテーションを守り抜き「充実感はある」と優勝旅行を満喫中。来季の話題に移ると顔つきが一変した。完投数アップは目標のひとつで、いかに終盤までコンディションを維持して投げられるかを思案している。

 侍ジャパンでは広島前田、巨人菅野らにリサーチした。次戦に先発するまでにブルペンで何球投げるか、だ。「マエケンさんが球数をあまり投げないタイプだった。以前に聞いた金子さんもそうだった」。武田が目指している方向と合致。今季は30~40球で調整することもあれば、シーズン序盤にはその倍近くを投げた。「やっぱり心配なので、投げすぎてしまう。25球以下に抑えられたら…」。沢村賞を受賞した右腕の考えを参考にする。

 シーズンではワインドアップに取り組んだが、来季は取りやめる方向で「自然に余計な動きを入れず、シンプルに投げたい」。佐藤投手コーチは「今年は15勝はしろ、と言ったんだがな。まだ満足していないよ。(勝ち星で)大谷に負けていなかったはずだ」という。チームトップの13勝を挙げたが、能力を考えれば、まだ伸びる余地はある。

 無駄はなくすが、練習では手を抜く考えは武田にはない。「例年通りと大して変わらない。自分なりに考えながらやっていく」。エースへの道のりを地道に歩んでいく。