ソフトバンク柳田が5戦ぶりの1発となる先制2ランを放った。初回1死一塁。1ボールから巨人のドラフト1位桜井俊貴投手(22=立命大)の外角高め140キロ直球をフルスイング。打った瞬間、スタンドインを確信したかのように左中間に伸びる打球を見送った。「いいスイングができました」。納得のいくスイングは久々だった。

 4日阪神戦で2打席連発したが、翌5日楽天戦からの4試合では14打数1安打。右肩が開き、打撃を崩していた。フリー打撃でも快音連発とはいかない。昨年11月に手術した右肘は回復が遅れている。まだ守れず、開幕戦は指名打者での出場となる…。そんな中、不安を一掃する1発が、チームに力を注入した。

 工藤監督が「久しぶりの右とあって、みんなウキウキして打席に立っていた。長打、連打が使えるのがベストかなと思う。みんな順調」と話すように、5戦ぶりの右の先発投手を相手に、現時点でのベストオーダーでめった打ち。柳田のアーチを合図に、レギュラーが確定していない1番福田、2番本多がそろって3安打。さらにハイレベルな競争が続く。オープン戦とはいえ、強さは本物だ。【石橋隆雄】