広島天谷宗一郎外野手(32)が荒れた試合に終止符を打った。同点の延長10回、左翼線へサヨナラ適時打を放った。

 延長10回、2四球などで1死一、二塁とした。カウント3-1からの真っすぐをファウル。「(甘い球を打ち損じ)強振し過ぎているなと感じた。向こうは四球で(次の)田中、キク(菊池)には回したくないだろうから、絶対ストライクを取りに来ると思っていた。打席に入る前に、琢朗さん(打撃コーチ)から打撃練習のつもりで行けと言われたことも大きかったと思う」。外角高めの直球に素直にバットを出すと、打球は左翼線際のフェンス前ではねた。二塁走者の鈴木がホームを駆け抜け、今季チーム初のサヨナラ勝利。一塁ベンチ前でチームメートから手荒い祝福を受ける殊勲者は、笑顔で喜びを爆発させた。