明大(東京6大学)が、初出場の桜美林大(関東5連盟第1)に5-2で逆転勝ちし5年ぶりの優勝を決めた。

 明大のエース柳裕也投手(4年=横浜)は、主将としての役割を全うした。先発し4回2失点でマウンドを降りた後、ベンチの真ん中に立って声を上げた。「行くぞ」。下を向くことなくナインを奮い立たせた。

 準々決勝(関大)の勝利後も、終盤で声の出ていなかったナインにゲキを飛ばした。厳しいことを言い続けてきた自分について来てくれた仲間が、大好きだった。「この仲間でなければ主将はできなかった」。

 試合後の場内インタビューは、おえつで言葉にならなかった。「うれしいですが明日からこのチームでできないと思うと寂しい。いいチームメート、いい指導者に恵まれました」。4日間で3戦先発。体は疲れ切っていたが、心地よかった。