野球選手もギャップ萌えの時代!? 中日の新外国人3人が25日、ナゴヤ球場内で入団会見。抑え候補のエルビス・アラウホ投手(25=マーリンズ)は身長2メートル、体重125キロ、足のサイズ32センチの巨漢だが、アピールしたのは意外にも制球力だった。ひげ面に似合わない? アニメ好きという意外性も。イメージを裏切り続ける異色左腕に期待は高まる。

 天井に頭が届きそうな長身。今年の日本最重量クラスの125キロ。ひげを蓄えたマスク。絵に描いたような屈強な助っ人のアラウホだが、口を開くたびにイメージは崩されていく。

 まずは自らの特長を聞かれたとき。「制球力と変化球だね。制球には自信があるから見てほしいね」。150キロの直球に高速スライダーを操るという情報だっただけに肩すかしを食らった。

 アニメ「ドラゴンボール」好きは契約発表のときから注目されていた。「子どもの頃から見ていて、今も見ている。大好きだよ。変身するところがいいね」。主人公の悟空がスーパーサイヤ人になる場面や、かめはめ波の話題にもノリノリ。日本ではスペイン語放送がないため、インターネットで見るそうだ。

 ギャップ萌えは続く。日本語は覚えたかと聞かれると「日本行きが決まってから、17歳の弟が日本語教室に通い始めた」。なぜか弟の方が熱心に勉強して来日に備えている。「早めに日本に来てもらい、長い期間サポートしてもらいたいと思っている」と大好きな弟にマネジャー? を任せるプランを披露した。

 靴のサイズは、あのジャイアント馬場と同じ32センチ。前日来日し、名古屋市内の新居に入る際も、しっかり巨大な靴を脱いだ。日本文化への対応にも熱心。球団関係者は「アラウホだけでなく3人ともすごくしっかりしている」と頼もしげだ。