日本ハムが、交流戦明け最初のヤマ場に向けて先発ローテーションの見極めに入る。今日13日の中日戦(ナゴヤドーム)から、交流戦6連戦の最終週がスタート。13日から1軍合流する上沢が15日中日戦(ナゴヤドーム)、有原が18日ヤクルト戦(神宮)で、いずれも先発として1軍復帰する予定。勝負どころへのローテ入りに向けた、チェックになりそうだ。

 同一リーグ上位との対決を見据え、勝負手を練る。リーグ戦再開となる23日からは首位楽天戦、2カード目は27日から2位ソフトバンクとぶつかる。首脳陣はその6試合をにらみ、6日からの広島、巨人6連戦で先発した加藤、高梨ら6人+上沢、有原の中から、状態のいい6人でローテーションを再編したい考えだ。

 楽天には15ゲーム差と離されており、追い上げるための大事な直接対決。12日、栗山英樹監督(56)は空路で北海道から名古屋への移動前、先発陣の重要性をあらためて説いた。「先発が頑張れば勝てる。それがこの2試合で分かった」。10、11日巨人戦はメンドーサ、村田の両先発の好投もあり連勝。上位浮上へのカギに、先発陣を挙げた。

 その前に交流戦のラスト6試合。指揮官は「借金15、20とか(上位と差が)開いたら話にならない」と、交流戦最終週を見据えた。腰の張りで調整が遅れている中村も2軍で控えているが、現状では8投手の中から先発ローテ再編へ。「何度も言っているけど、名前は関係ない。良い人からいくんだ。全力でやるしかねえだろ」と栗山監督。先発陣の奮起で上位打倒を目指す。