ソフトバンク柳田悠岐外野手(28)が自身初の3打席連続本塁打と、自己最多タイの6打点で再開リーグ戦の10点大勝発進を導いた。ホークスの3打席連発は1966年(昭41)野村以来、51年ぶりの快挙だ。2本目の17号2ランはプロ野球283人目の通算100本塁打。3本目の18号でキング争いもトップタイに躍り出た。この日、交流戦MVPを受賞した男の御礼の大活躍で、首位楽天とのゲーム差も0・5に縮めた。

 柳田が相手エースにとどめを刺した。3点リードの2回。西武菊池の初球145キロを中堅左のホームランテラスへ運ぶ16号3ラン。リードを6点に広げ、試合をほぼ決定づけた。4回には変則右腕平井から、右翼席へたたきこむ17号2ラン。通算100号のおまけつきだ。でも2本では満足しなかった。6回は左腕ガルセスの低めチェンジアップを中堅右に運び、自己最タイの6打点をマークした。

 「奇跡。信じられない。野球人生で初めて」。1試合3本塁打も3打席連発も初めて。8回に1人走者が出れば打席が回ってきたが、次打者席で攻撃が終了した。「どっちでもよかったですね」。王球団会長、元日本ハム・ウィルソンに続く1試合4打席連続本塁打にこだわりは見せなかった。