阪神大和内野手(29)が今季1号で「虎史上最長ロード」初戦の白星を運んできた。中日15回戦(ナゴヤドーム)の2回の第1打席に左翼席へ先制の決勝ソロ。本人は「びっくり」と表現したが、この日も3安打1打点で打率3割1分7厘と好調をキープ。チームは2連勝で単独2位に。この日から突入した球団最長31日間、27試合の長期ロードは、大和砲で白星発進だ。

 迷いはなかった。大和は大砲顔負けの放物線を描き、観客をあぜんとさせた。2回無死、フルカウント。左腕バルデスの高め直球は見逃せばボールだったかもしれない。だが、ちゅうちょしない。右打席から強振し、今季1号の先制ソロを左翼席中段まで届かせた。

 大和 ラッキーでした。先頭だったんで塁に出ることだけを考えていた。入るとは思わなかった。打った自分がビックリです。

 昨季5月5日の敵地中日戦以来、同じ舞台で449日ぶりとなるプロ通算3号。金本監督も「投げた瞬間は四球だと思ったけど、結果オーライっていうかね。あちゃ~と思ったけど、入ってくれて良かったです」と笑顔を見せた。