ソフトバンクがロッテに敗れて首位から陥落した。首位を譲った楽天とは「マイナス1差」という30年ぶり珍現象を招いた。先発した石川柊太投手(25)が4回途中8失点KOの大誤算。初登板だったZOZOマリンの風に苦戦し、5四死球の乱調だった。左手親指骨折の内川聖一外野手(35)の離脱期間が、当初の予定よりも長期化することも、判明。レギュラーシーズン中の復帰は絶望的という。弱り目にたたり目の1日となった。

 工藤監督は珍しく語気を荒らげた。「今日は各担当コーチに聞いてくれ。打撃は頑張ったが、投手コーチに聞いて」とバスに乗り込んだ。石川が、先発転向後最短の3回1/3、8失点でKOされ、今季4度目の首位陥落。最下位ロッテ相手に今季ワーストの17失点では無理もなかった。

 石川は変化球の制球が定まらず、直球も常時出るはずの150キロに1球も達しない状況。「どこか痛いわけではないのに、球が行かなくなった。申し訳ない。どうしようもない」と首をひねった。倉野投手統括コーチは「今年が初めての1軍。このまま1年間ローテーションを守りきれるとは思っていない」と話し、石川の次回先発は再検討となった。