おにぎり君が二刀流へ、再び援護弾を送った。日本ハム横尾が5号2ランをマークした。3点リードを奪い、なおチャンス。3回2死二塁だった。狙っていたのは変化球だったが、ソフトバンク武田の144キロ直球に体が反応した。持ち味のフルスイングで左翼スタンド中段にボールを突き刺した。大歓声を浴び「やっぱり、たくさんのファンの声援で打球が伸びてると思う」。ヒーローインタビューは4度目。ファンを喜ばせるメッセージも、すっかり慣れた様子だった。

 先発マウンドに立つ大谷の背中を見守った。投げっぷりに「援護しなくても抑えられると思う。最強ですね。僕は絶対打てない」と頼もしさを感じた。大谷の前回登板の12日にも本塁打を放ち、援護した。大谷にとっては横尾が頼もしい存在となっている。

 その試合での1発を皮切りに自身も好調。9月に入ってから4本塁打をマークしている。お立ち台でインタビュアーにおねだりされた「おにぎりポーズ」。1度目は断ったが、この日は両手でポンポンと握るしぐさを披露した。自信とともに余裕が出てきた2年目の右の大砲。「1戦1戦がむしゃらに頑張る」とファンに約束していた。【保坂果那】