阪神が戦略担当部門を立ち上げる。28日、西宮市内の球団施設で仕事納めが行われ、谷本修球団副社長は来季に向けた新組織について説明。「データを使ってサポートする。もちろん、現場のスタッフに手伝ってもらいながらデータ化の作業する」と、データ分析専門のスペシャリスト集団が、選手を支援することを明かした。

 今オフにはデンマークのトラックマン社製の弾道測定器を設置し、来季から甲子園で稼働させる。これにより、球の回転数や回転角度、打球の角度や飛距離などの計測が可能に。自軍だけではなく、他球団のデータも収集できる。2軍鳴尾浜球場にも同様の測定器を設置する予定で、同社長は「1軍の選手がファームに行くこともある。ここが違うというが分かる(チェックが出来る)」と、その効果を説明した。

 戦略担当部門には、元通訳の永田俊紘球団本部企画担当もメンバーに入る見通し。外国人選手に向けても細やかなサポート態勢を整える。すでに和田豊球団本部付テクニカルアドバイザーらが「トラックマン分析チーム」に加わることが決定。13年ぶりのリーグ優勝へ。球団を挙げてデータ野球を推し進める。【桝井聡】