東北福祉大が山野太一(2年)、椋木蓮(1年)の「高川学園投手リレー」で4-1と東北工大を退けた。第1節は試合がなかったため、同大としての開幕カードで勝ち点を獲得した。

 昨春新人賞の山野にとっては、昨秋の左肩痛からの復活舞台となった。2回戦の先発を任され、いきなり三振スタートで1回表は3者凡退。だが、2回に先頭打者に左前安打を許すと、先制点を奪われた。それでも縦のカーブなどの緩い球も交えながら、直球主体で8回を散発4安打無四球1失点。「球速はまだまだですが、空振りがとれているので球の伸びは増しているのかなと思う」。1-1の6回には清水聖也外野手(3年=智弁学園)の右前勝ち越し適時打など、味方の援護もあり勝利投手となった。

 9回は1回戦にも3分の2回を投げた椋木が、144キロの直球で2奪三振など3人締め。山野が「緊張しているのに結果を出すなんてすごいなあと思う。一緒に福祉大を引っ張りたい」とたたえると、椋木も「高校時代にも公式戦ではなかったリレー。憧れの先輩の後ろで投げられてうれしい」と笑顔を見せた。