日本ハムのルーキー清宮幸太郎内野手(19)が“世界の王超え”にチャレンジする。

24日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で6号ソロを放ち、同じ早実出身で尊敬してやまないソフトバンク王貞治球団会長(78)がプロ入り1年目で放った7本塁打に、あと1本と迫った。25日には今日26日から敵地で始まるオリックス戦へ向けて、大阪で完全休養。「超えられるに越したことはないけれど、チャンスで打てるように勝ちにつながる打撃を意識したいです」と、残り11試合での王超えへ意欲を見せた。

プロ入りにあたり、王会長が作った通算868本塁打の世界記録更新を目標に掲げた若きスラッガーが、まずは1年目の目標値クリアに挑む。6号ソロは、王会長の目の前でヤフオクドームの右翼席中段へたたき込んだが、チームは1-2で惜敗。清宮が本塁打した試合は1勝1分け4敗となった。「ずっと言われています」と、チーム内でも話題になっているようだが「気にしていません。いつか勝つ」と前を向く。

チームは現在2位ソフトバンクに次ぐ3位。残り試合を「1軍で戦うつもりでやっています。しっかり打点を稼げればいいなと思います」と、まだまだ2位の座を諦めてはいない。リーグ優勝の芽が完全になくなったものの、クライマックス・シリーズで対戦する可能性が高いソフトバンク戦では4本塁打と、打線のキーマンになる存在だ。19歳は少しずつ、着実に、スターの道を突き進む。【中島宙恵】