DeNA投手コーチに就任する三浦大輔氏(44)が来季の開幕投手指名権を託された。

奄美大島秋季キャンプを視察した際、ラミレス監督から「来季のエース投手と開幕投手を決めてもらいたい」と“初指令”。最近3シーズン、同監督が決めていた指名権の禅譲。三浦氏は14日、神奈川・横須賀市内の練習場を視察し「フラットに考えていきたい。今はみんな横一線」と話した。

誰よりも開幕投手の難しさを、身をもって理解している。現役時代7度、大役を務め1度も勝てなかった日本最多記録を持つ。ただ「そこは関係ない。開幕投手は名誉なことだし責任感も出るし、周りの見方も変わる。それだけではない。143試合、どれも勝つための投手を選ぶ。戦略的にいくかどうかは、これから考える」と指導を始める春季キャンプから見極めていく。

開幕投手争いがエース育成につながる。「今のDeNAにエースはいない。エース候補はたくさんいるけど。年間通して活躍し、それを2年3年と続ければ、野手やファンから自然と認められるもの」。後継者を自ら育てていく。【栗田成芳】