日本ハム大田泰示外野手(28)が貴重な一打で、チームを「令和」本拠地初勝利に導いた。両チーム無得点で迎えた6回2死一塁の第3打席。そこまでチームで2安打とてこずっていた先発榊原の高めに浮いた127キロスライダーを振り抜き、左中間フェンス直撃となる決勝の適時二塁打を放った。「つないで、なんとか1点という気持ちだけだった。しっかり自分のタイミング、打ち方でアジャストすることができた」と喜んだ。

好調をキープし続けている。5月の打率は4割1分4厘で開幕からの安打数45本は、ソフトバンク今宮と並んでリーグトップの数字。「上位打線がしっかり結果を出して、試合の流れをつくるのが大事。しっかり球に打ちにいけて(打席で)集中できている」と分析する。

昨季同様に、主力組の中で、誰よりも早く球場へと出てきて、バットを振り込む。1打席、一振りにかける強い思いは、結果へとつながる。「毎日一生懸命やることだけ。今日に限っては投手もしっかり抑えてくれて、ロースコアの難しい試合をとることができたのは大きい」。恐怖の2番打者が打線を上昇気流へと押し上げる。【山崎純一】