広島4番鈴木誠也外野手が母にささげるアーチを描いた。

1回1死一、二塁の場面でDeNA京山のチェンジアップを拾い、11号先制3ランを左翼席に突き刺した。3回には早くも昨季を上回る5盗塁目で追加点をお膳立て。チーム今季最多13安打の猛攻に火を付け、開幕戦以来の貯金生活に導いた。

「母の日」にまた打った。昨年は降雨中止も、一昨年の「母の日」にも本塁打を記録した。今年は決勝弾を含む複数安打で3打点。「迷惑をかけ過ぎたので打たせてくれるんですかね。喜んでくれたらそれでいい」と笑った。この日使用したユニホームと「感謝」と記されたピンク色のマスコットバットは実家へ贈るつもりだが、1発と勝利が何よりのプレゼントとなった。緒方監督にとっても孝行息子だ。快勝で開幕戦以来の貯金生活に突入し「誠也の3ランはものすごく大きかった」とたたえた。