楽天浅村栄斗内野手が勝負強さを発揮した。0-8からブラッシュの満塁弾&2ラン、嶋のソロで1点差まで追い上げ迎えた9回。

先頭で打席に立つと、カウント2-2から日本ハム秋吉の144キロ外角直球をはじき返した。ライトポール際への微妙な打球だったがリプレー検証の結果、同点弾と判定された。

最後はウィーラーの犠飛で延長サヨナラ勝ち。浅村は「点差が開いていても全員があきらめることなく最後まで戦えている。最初からそういうチームだと思っていたし、自分も同じような気持ちで戦えている」と手応えを口にした。

守備でも延長11回2死一、二塁で近藤の一、二塁間のゴロを好捕。捕球時に「慌てることなく、しっかり握って投げればアウトになる」というタイミングだと判断。無理な体勢でボールを握り替えず、あえて一度捕球したボールを芝生の上にこぼし、拾って一塁へ送球する頭脳プレーもみせた。「8点差になっても『まだまだいける』という声がベテランの人からかかっていた。試合に出ている選手は『やってやろう』という気持ちになる」と一体感が劣勢をはね返す力になっていると強調した。