ソフトバンクが今季水曜日9試合目で初勝利し、連敗を3でストップした。楽天が敗れたため、1日で首位に返り咲いた。工藤監督は「勝ててよかった。これからは水曜がいい日になりますように」と笑った。

先発大竹は8安打を浴びながら6回2失点で今季2勝目を挙げた。ただ「よくない中どうやって抑えようと。分からなくてモヤモヤしていた」と悩みを抱えながらの投球だった。試合中盤にマウンドに来た松田宣から「球は悪くないけど、テンポがいつもより悪い」と助言され、テンポをよくすることを意識。4回以降得点を許さなかった。工藤監督も「自分なりに考えて、よく粘った」とほめた。

魔の水曜日は4月3日、京セラドーム大阪から始まった。今季初戦だった大竹がオリックス相手に7回0/3を無失点も延長12回0-0引き分け。その後は7連敗。大竹は「変なものは消した方がいい」とジンクスが消え、喜んだ。1週間前の22日西武戦では5回持たず6失点KO。今回へ向け下半身のマッサージをこれまでの手ではなくはり治療に変え、筋肉の奥まで疲労を取ることに挑戦した。済々黌、早大出身の2年目頭脳派左腕は、向上心と探求心で、しっかりと先発ローテーションを守り抜いている。【石橋隆雄】