オリックス竹安大知投手が12日の中日戦(京セラドーム大阪)で移籍後初先発を飾る。

昨オフに阪神にFA移籍した西の人的補償で加入した右腕。3月上旬に右肩の故障で出遅れたものの、今季ウエスタン・リーグでは8試合で2勝1敗、防御率2・32と安定感をみせていた。10日に1軍の投手練習に合流し、ブルペンで投球練習を行った。「(気持ちの)高ぶりはありますけど、やれることをしっかりやれたら」と力を込めた。

大腸がんから見事な復活を果たした阪神原口の勇姿に刺激を受けた。「すごい努力とか人間性とかを知っているので、原口さんだからこそあれだけ乗り越えられたと思いますし、すごく感慨深いものがあった。やっぱりすごい人だなと思いました」。古巣ではバッテリーを組んだ経験がある。「試合が終わって食事会場で一緒になった時も1球1球意図を確認して、お互いが納得するまでという状態にしてくれていた。やりやすかったですね」と当時を振り返った。

13日中日戦にはドラフト3位ルーキーの荒西もプロ初先発を果たす予定。新戦力が最下位に低迷するチームの窮地を救う。【古財稜明】