山崎康晃「150S」秘訣迫る、リベラ自伝に番長T

<潜入>

DeNA山崎康晃投手(26)が、プロ野球史上最年少で、史上15人目の通算150セーブを達成した。

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ロッカールームにも振動は響く。試合終了後も、横浜スタジアムは激しく揺れた。「ヤスアキジャンプ」は止まらない。お立ち台の山崎は「感謝」と繰り返した。母も来ていた。「感慨深かった」と9回のマウンドに上がった。

2点リード。簡単に2死を奪うと、記録達成を願うファンの静寂が球場を包んだ。フルカウントからの6球目、ど真ん中へ149キロ直球が捕手のミットに収まった。拍手、悲鳴、興奮のハマスタのボルテージは最高潮となった。通算150セーブ。男の仕事場のロッカーに潜入した。

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1冊の本が置いてある。「クローザー」というタイトルの元ヤンキース・リベラの自伝だ。伝説の守護神とまで称された男のルーツに興味を抱き、手に取った。読み始めると、自身に重なる部分もあった。

山崎 僕も環境的には、他の人たちとは違う。ひとり親で。金銭的にもあまり恵まれていない環境で育って。いい生活もしてなくて。高校もよくお母さん、私学に入れてくれた。

リベラは高校卒業後、父の漁を手伝いながら、野球を続けた。山崎は大先輩の生きざまを目に焼き付け、自身の“バイブル書”としている。

ロッカーの上部、ハンガーラックにはいつも2枚のTシャツが掛けてある。三浦投手コーチの現役引退セレモニーTシャツ、もう1つは18年までDeNAに在籍した加賀繁の引退セレモニーTシャツだ。

山崎 自分が入る前から活躍されていた先輩。たくさんの勇姿見せてもらったし、いろんなものを教えてもらって。あれだけ素晴らしい引退式があって、引退セレモニーも感動した。同じピッチャーとしてあの姿勢を見られたというのは、忘れてはいけないと思って、ロッカーにかけています。

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夢は名球会入り-。伝説の守護神と呼ばれる日を夢見て、球団が誇る投手へ。これからも試合を締め続ける。【DeNA担当 栗田尚樹】

▽DeNA三浦投手コーチ 苦しんだこともあったけど、自分で乗り越えてきた。本当に大したもの。常に感謝の気持ちを持ってマウンドに上がっている。これからも、どんどん大きくなってほしい。

その他の写真

  • DeNA対広島 150セーブを達成しガッツポーズするDeNA山崎(撮影・鈴木正人)