ヤクルト山田哲人内野手が通算200号となるサヨナラ満塁本塁打を放った。

7-7の9回2死満塁。1ストライクからフランスアの153キロ直球を左翼席へ運んだ。お立ち台では「自分でもびっくりしています。自分が決めるという気持ちで、強い打球を打とうと思って打席に入った。今年1番気持ち良かったです」と会心の笑みを浮かべた。

入団当初は「本塁打を20~30本も打てるようになるとは思わなかった」。4年目からバットをボールに入れる角度をつかみ、打球が上がるようになった。当時から指導している杉村巡回コーチも「当時は今のような『フライボール革命』なんて言葉はなかったけど哲人はそれの“走り”だったと思う。打球角度が25~30度くらい。その感覚を、自分でつかんでいた」と振り返る。そしてたどり着いた節目の200本。ファンが返してくれた記念のボールを受け取った山田哲はうれしそうに球場を後にした。