東北福祉大・長嶺、難聴克服し強豪で4年間の集大成

東北福祉大(宮城)硬式野球部の長嶺良樹内野手(4年=千葉学芸)が、左耳の難聴を克服し栄光をつかむ。

明治神宮大会出場を懸けた東北地区大学野球代表決定戦は、26日に仙台市民球場で開幕する。大学での集大成を目前に控え、最後の奮闘を誓った。

長嶺は、幼少期から左耳にうみがたまってしまう体質だった。当時は「聞こえづらい」程度に、漠然と感じていたのだが、小学校入学時の聴力検査で、全く聞こえないことを自覚してしまう。進路を決める高3時に、父の知人である大塚光二監督(52)が同大に就任。その練習会に参加した長嶺は「辞めずに4年間しっかり続けます」と決意を示し、今日まで続けてきた。

全国から有力選手が集まる同大は、部員100人超と選手層が厚く、長嶺は4年春まで公式戦未出場だった。「3年秋で引退しようかと不安になった時期もあったが、仲間から励まされて」と思いとどまり、最後の秋リーグ戦を迎える。

努力が報われ、9月7日に東北工大との第1戦で初のメンバー入りを果たした。「前日に食堂でメンバー表を見て、うそかと思った。出られるかは分からなかったが、声は出そう」と試合に臨み、指名打者の代打で2打席立ったが、いずれも死球となり悔しがった。その後のリーグ戦出場は無いが、大塚監督は「(決定戦での)ベンチ入りの可能性は当然ある。4年で最後に懸ける思いも強く、持ち味の一生懸命さを出してほしい」と期待した。長嶺も「2連勝して全国に行くことがチームの目標。もしベンチ入りができなくても、優勝してくれればうれしいです」。全国舞台を夢見て、最後まで全力プレーに徹する。【相沢孔志】